こちらは以下の記事の続きだよ。
なぜ今、鉄道業界になぜ人が集まらないのか?
駅員という仕事の精神的なキツさについて
運転見合わせ時はいつもは改札を通過するだけの”お客さま”が「運転見合わせ時」には一斉に「モンスター化」するよ!
ぼくも駅員時代はリーマンに胸ぐらを思いっきり掴まれて張り倒されたことがある。
やり返せばクビになっちゃうし、事件になる、その時は心臓がバクバクしたよ!
外部リンク:「駅員への暴力」が増えている原因は何なのか 殴る、蹴る、突き飛ばす…-東洋経済
外部リンク:鉄道係員への暴力行為、2016年度は712件発生(不破雷蔵) – Y!ニュース
まさにこんな感じ!
この「運転見合わせクライシス」は駅員さんにとっては一見大変そうだけどぼくは結構楽しかった。きっといつも退屈な改札業務が運転見合わせ時には緊急事態っぽくて興奮してたんだと思う。駅員によってはいつ電車が止まるかビクついて仕事してる人も多い。特に仕事が終わる前だと残業確定だから。
そもそもぼくが鉄道員を選んだ理由は「楽そう」だったから。
前職の財閥商社は激務で、通勤時に利用してた駅のカウンターでのんびり居眠りする駅員を見て「ぼくもあれやりたい!給与が下がってもいい!」って思ったんだ。
駅員さんはノルマのない楽な仕事で公務員みたいなもんだと思ってたんだ。
給与について
駅員の給与形態は準公務員扱いで30代なら650万ほど、高卒ヒラ駅員では60歳で1,000万超える。現業(高卒)でも普通は昇進して1500万円くらいまで。ただ、定年までやってたら寿命が縮むだろうことは容易に想像がつく。
イギリスの研究者たちが通常6時間の睡眠をとっていてその後睡眠時間が減少したホワイトカラーの 会社員について調べた。10年以上経ってから 追跡調査を行ったところ、予想を上回る人数の被験者が亡くなっていた。
睡眠時間が6時間を下回った 人間は全ての原因による死亡率が高くなっていた。— さーてんぷ (@sisan10okuen) 2017年12月17日
2.きたないについて
最近はリフォームが進んで綺麗な駅が増えている。
だがそれはあくまで「お客さま」から見える部分だけで鉄道マンの仕事エリアは依然として古くて汚れた世界だ。なぜなら鉄道開業から70~140年経ってるからだ。
特に技術者であれば鉄粉の舞う古い作業所や倉庫でカビの匂いの中で仕事していてアスベスト等有害物質の曝露による肺への健康懸念をいつも抱えている。
駅員であれば終電後のトイレ掃除(嘔吐物、便)、乗客同士の流血事件の血の処理(感染症の危険があるため水で流す)、時にはホームに誰かのうんちが出現する。特に夜間の場合は「掃除のおばちゃん」がいないので始発時間までに綺麗にしないといけない。ぼくは泊まり勤務の日は「たのむ!みんな公衆トイレではきれいにうんちして!」って思って仕事してた。
ぼろい駅ならではの仕事、ビニールシート張り
http://blog.livedoor.jp/next_plan/archives/5268241.html
古い駅舎では台風時には雨漏り、水漏れなどが頻発するので”お客さま”が濡れないように終電後にみんなでビニールシートと脚立もってきて雨漏りしないようにシートで防止する仕事がある。寝る時間は減ってしまうがこれは結構楽しい作業だった。
ただ問題点が1つあって、せっかく片付けても駅の宿舎にはシャワーが1つか2つしかないので若手は先輩が終わるまで待っていて睡眠時間はさらに削られることだった。
よって残業時にはシャワーを浴びない人も多い。そんなこんなで泊まり勤務のベッドは大抵臭い。これはおっさんパイセンの加齢臭もあると思う。
最近は女の子の駅員さんもふえたけど、やっぱり女性社員でもうんちやゲロ、酔っ払いが階段から落ちた時の血の掃除はしなきゃいけない、これは特に若い女性にとっては抵抗がある仕事だ。(誰だっていやだよね)
電車の連動盤がある部屋は50年くらい前の核シェルターみたいでかっこいいけどホコリもカビの匂いもすんごい。とっても不潔な場所で仕事をすることになる。だから職場見学で実際に職場を見てしまうと謙遜しがちなんだと思う。
長くなるためその③に続きます。
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